逆説の日本史感
歴史に「もしこうなっていたら」という仮想の元で日本史を考えてストーリーを 作ったフィクション小説が多数出版されています。その中でも人気の多いの は圧倒的に戦国時代のものでしょう。 近代日本史にもっとも影響を及ぼしていると思われるのは江戸時代であると 私は思います。なぜなら江戸幕府は鎖国政策をとり、わが国日本は産業革命 から取り残される結果となったからであります。 江戸幕府末期にヨーロッパ諸国が日本に来航し、日本の技術の遅れをイヤ というほど見せ付ける結果になります。日本では農業を主生産とした結果、 他の技術的進歩はなく江戸時代より300年前の戦国時代となんら変わり のない世の中であったのです。 もし江戸幕府が積極的に諸外国と交易をしていたなら、日本の太平洋戦争 の負けはなかったのではないでしょうか? 黒船の来航、欧米列強の圧力に屈し明治維新となるわけですが、それ以降 の日本はイギリスから戦艦を1隻買い付け、それを研究し真似てそれ以上 の戦艦をつくって世界最強の海軍を有するにいたるわけです。